It's not football. It's not La Liga. It's business.
スペインサッカーが帰ってきました。
長い中断期間を経ての再開という事で楽しみはもちろんですが、選手たちの健康面、コロナや怪我は大丈夫なのかと、手放しで喜べる状態ではないですね。
今のところフルタイムで見たのは、
セビージャvsベティス
の3試合だけなのですが、そこから以前までのリーガとの違いを感じた部分を書いていきたいと思います。
1.明らかなインテンシティの低下
これは致し方ない部分かもしれません。
以前のリーガよりフィジカルコンタクトの部分もそうですが、前線からのプレッシングに迫力がなかったり、シメオネが客席を煽らなかったりと全体に迫力がないように見えます。
もちろん急に試合勘を取り戻せという方がハードではあると思います。
しかしどうも見てるとプレシーズンマッチのような、どこか選手間でフワフワとした感じがあるように見えました。随所で激しさがあったりもしましたが、全体で見るとイマイチという印象です。
選手交代の人数が5人まで可能という事でアトレティコが3枚同時変えをした際に、DAZNの解説を務めていた中山淳氏が、プレシーズンマッチのようだとおっしゃっていましたが、その発言はとてもしっくりきました。
交代枠がそう感じさせたのではなく、試合全体がそう感じさせるようでした。
セビージャvsベティス、アンダルシアダービーという熱狂の一戦は、だいぶ冷え込んでいましたね。
2.隠しきれないビジネス感
最近のサッカーはショーである一面、つまりビジネスであると考えられている部分もあります。
もちろんその側面を拭い切る事はできないし、お金がないとリーグが成り立たない事も理解しています。
が、しかし、少々ビジネス感が強すぎやしないかと。
私がそう感じたのは、ベンチの選手を見た時です。
普段でしたらベンチに横一列で選手が座っていますが、今は誰もいない観客席を利用して間隔を開けて座っているのです。しかも選手はマスク着用。その選手たちが見つめる先には体をぶつけ合うピッチで密な選手たち。もうカオスです。何の社会的距離を守ってるんでしょうか。
放映権やらなんやら、シーズンをどうしても終わらせたい人たちの思惑が重なって再開された感はあると思います。選手の中にも不安を感じている人もいると思うと、平等な、いつも通りのリーガではないでしょう。
そういう見方で楽しむ術も身につけるいい機会かもしれません。
結論:リーガは再開するべきだったのか
散々言っといて、これは個人的にはイエスです。
いまのリーガの試合中継では観客席にコラージュを施し、テレビを観ている人たちは客が入っているように見えるという努力がなされています。さらには中継の音声が、観客あり風の音声と、無音でピッチの音だけが聞こえるものと現地では選べるそうです。(これまたDAZN解説の小澤一郎氏がおっしゃっていました)
ファンやサポーターの事を考えての事だと思います。
カタールではサッカーはスタジアムではなく、テレビで見るものというのが常識のようで、いつも客がほとんどいないと言います。
無観客がこの状況を作っているのではなく、コロナによるブランクが熱さを失わせていると思います。試合勘を取り戻すには試合をするしかないでしょう。
タイトルではリーガじゃなくビジネスだ、なんて言いましたが、フットボールではなくリーガが帰ってくるのは時間の問題だと思います。